サンラインは、㈱プラズマコンセプト東京との共同開発により、
これまで困難と言われてきた、繊維状物質の大気圧プラズマ連続処理を世界で初めて実現。
これにより釣り糸へのプラズマ処理が可能となり、様々な性能を付与することが可能となりました。
釣り人たちのストイックな要求に応えうる、
無限の可能性を秘めた革新的テクノロジー、それがプラズマライズです。

プラズマが持つ力。

プラズマは、固体・液体・気体に続く、第4の状態と言われ、 ガス中の原子や分子がエネルギーの高い電子やイオンに解離した状態を指します。 プラズマには高温プラズマと低温プラズマがあり、高温プラズマは「エネルギーを作るプラズマ」 として核融合やアーク放電(溶接、切断、溶射)に使用されます。一方、低温プラズマは「産業応用プラズマ」として半導体、 テレビ、空気清浄機などあらゆる分野・製品に使用されており、今後さらなる活用が期待されています。

これまで困難だった繊維状物質への連続プラズマ処理を実現。

これまで繊維表面にプラズマガスを噴射して表面改質する方法が研究されていますが、 釣り糸のような細長い形態である繊維の表面をプラズマ処理するためには、多方向から、 かつ長時間プラズマガスを噴射しなければならないなど、結果高コストな処理となるため、実用化は困難とされてきました。 プラズマライズは、均一で高密度なプラズマガス中に繊維を導くという方法であるため、 連続的かつ短時間で表面を均一にプラズマ処理することが可能となりました。

従来の大気圧プラズマ処理方法

プラズマガスを繊維へ噴射する従来方法の場合、 プラズマのごく一部しか繊維改質に有効利用されないため均一な処理には多方向からの噴射が必要な上、 目的の撥水効果を得るには一定箇所に長時間噴射が必要

プラズマライズによる大気圧プラズマ処理方法

プラズマライズでは、均一で高密度な大気圧プラズマガスの中に繊維を導くため、連続的かつ短時間で表面の均一処理が可能に

物質の表面そのものを改質

プラズマライズは、プラズマの持つ高い反応性を応用することで得られる「表面改質」を利用します。 繊維表面の性質そのものを変えるので樹脂コーティングのように、剥がれたり、水中に溶け出したりする事もありません。

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コーティング剤に頼らなくても、優れた初期性能がほとんど劣化しない。

釣糸に求められる様々な性能を実現するには、釣糸の初期性能+コーティング剤というのが一般的です。 しかし、コーティング剤を釣糸に均一に塗布するのは難しい上、釣りをしていると剥がれ落ちて行き、性能は劣化して行きます。 シビアなキャスティングや、繊細なライン操作が求められるシーンでの性能のバラツキは釣り人にとってストレスでした。 プラズマライズは、釣糸本来の性能を損なわずに、例えば水を弾く「撥水性」や根ズレなどの擦れへの強さ「耐擦傷性」といった性能を コーティングとは異なる製法で、高いレベルで維持することができます。 しかも、1日5時間の釣行での性能劣化は10%未満で、性能実験でも、コーティング剤を付与した場合に比べ驚異の耐久性を実証しています。

海磯釣りで10時間使用した場合の撥水効果の変化

●コーティング剤による従来撥水処理

●プラズマライズによる撥水加工

実験装置による撥水・親水耐久性の変化

試料:ポリアミドモノフィラメント

●撥水化表面の湿摩擦回数による水接触角の変化

●親水化表面の洗浄回数による水接触角の変化

プラズマライズの特性・実験データの
詳しくはコチラ 

釣糸の性能と組み合わせることでシーン・目的に合わせた釣糸を創り出せる。

プラズマライズの開発によって、これまで困難だった釣糸を創り出すことが可能となりました。 初代復刻版として発売を予定している「松田スペシャル」(道糸)では、撥水性と親水性をという相反する性質を一本の釣糸に一定間隔で交互に付与することで、 水切れの良い抜群の操作性としっかりと潮に噛む潮馴染みを実現。 特許製法(特許4611409号/特許5946119号など)によるプラズマライズの開発によって、これまで困難だった釣糸を創り出すことが可能となりました。

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